フリーランスとか興味あるけど会社辞めたら収入がない…中途半端に仕事したら失業保険も出ないし、やっぱり仕事がある状態で目指さないと無理なのかな…。
・今の仕事が好きじゃない ・ノマド生活に憧れがある ・webで何かを発信してみたい 上記に少しでも反応したあなたは、今すぐにwebライティングから始めることをおすすめします。ただ、それで会社を辞めても収入の見込みが無く、自分で仕事をしてしまうと失業保険ももらえないのが現実。 でも満額ではないですが、失業保険の受給手続きまたは受給している状態で個人事業主になると、「再就職手当」がもらえることを知っていますか? 今回は、フリーランスの準備で絶対にやっておきたい個人事業主になる手続きと、再就職手当を受給できる方法について解説します。
この記事を読むと、次の事がわかります。
◆個人事業主になるメリット
◆再就職手当の手続き方法
実際に僕も手続きを終えたばかりなので、2020年8月の情報になります。フリーランスになる前に必ず知っておきたい内容ですので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
個人事業主になるメリット【節税、信用、拡張性、手当】
フリーランスでも、ただクラウドソーシングで働いているだけでは世間体も弱く、社会的信用が低いので賃貸契約やローンなどで不利になる場面が多くなります。 「個人事業主になる」と言っても特にやることは変わらないので、会社を辞めて生きていくのであれば迷わず個人事業主になる事をおすすめします。
個人事業主のメリット
節税
信用が上がる
再就職手当が貰える
それぞれ詳しく解説します。
メリット①:節税(青色申告)
青色申告とは、個人事業主や不動産所得がある人が申請することができる確定申告のこと。メリットとしては、「10万円控除」と「65万円控除」や家族への給与、家賃などを経費として計上することができます。 青色申告の申請は税務署で開業届を出すときに一緒に提出すると良いでしょう。必要な書類に関しては後述の「開業Free」で簡単に作成できます。 また、青色申告の詳しい手続きや概要に関しては下記国税庁のページを確認することをおすすめします。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
メリット②:信用が上がる
会社員を辞めると痛感することですが、当然社会的信用は低くなります。その代表例として、 ・賃貸を借りられない ・クレジットカードを作れない ・ローン審査に落ちる これらに必ず直面します。 すべてクリアできるわけではありませんが、個人事業主であればある程度許容範囲が広くなり、不便は減るでしょう。個人事業主向けの物件やカード、サービスも増えて来ていますので個人事業主になっておくことをおすすめします。
メリット③:再就職手当が貰える
再就職手当とは、その名の通りで「失業保険の受給資格を持った人」の就職が決まると、受給できる予定だった金額の6割または7割をまとめて受給できるお祝い金のようなモノです。 意外とこの存在を知らない人は多いですが、再就職手当を受給できれば開業資金の代わりにも、収入の足しにもなるので必ず申請するようにしましょう。
開業届の手続き方法【所要時間10分】
個人事業主になるために必須な開業届。何かとても大きなことのように感じ、手続きも大変そうな印象がありますが、10分で終わります。「個人事業主」になるデメリットは特にありませんので、物おじせず手続きをさっと澄ましてしまいましょう。 必要な手続きは以下の通り。
開業届の手続き
開業届は家で作れる 税務署でやること
とはいっても普段目にする手続きややりとりではありませんので、それぞれ解説していきます。
開業届は家で作れる【開業free】
まずは最も重要な開業届そのものですが、書類は税務署で作るか「開業Free」というサイトで作るかの2パターンです。ただ、圧倒的に自宅で作っていく方が楽で話も早いので、下記サイトから作成していくことをおすすめします。
https://www.freee.co.jp/kaigyou/
上記の開業Freeでは、必要な項目を選んで入力していくと自身に必要な書類の種類が自動的に用意されていきます。その後出来た書類を印刷してマイナンバーを書く部分に手書きで記入すればOK。 基本的に問題ないと思いますが、不足している部分があれば税務署で教えてくれますので安心です。 ちなみにプリンターが無い場合、出来た書類を保存してGoogleドライブに保存、スマホでコンビニのプリンターアプリをインストールしてドライブに保存したデータから印刷すると良いでしょう。
税務署でやること【1分で終わります】
開業届が準備出来たら、最寄りの税務署に持って行きましょう。 税務署では受付に「開業届を提出しに来た」旨を伝えて書類を提出すればOKです。書類の内容を確認して受理されれば完了、その瞬間から晴れて個人事業主となります。 重要なポイントですが、この際に自分が持ち帰る用の「控え」の方に税務署から収受印を押してもらえるので、必ず押してもらいましょう。これが再就職手当の手続きで必ず必要になりますので絶対に忘れないでください。
再就職手当を受給する手順【ハローワークでやること】
再就職手当の概要については始めに記述した通り、「失業保険の受給資格がある人」が就職および個人事業主として開業した場合に出るお祝い金のようなモノです。 手続きのタイミングを間違えると受給資格が無くなってしまいますので、十分内容を理解して慎重に手続きをしてください。
再就職手当の手続き
再就職手当はどれくらい出る?
タイミングを間違えると受給できない
必要なモノと手順
再就職手当はどれくらい出る?
再就職手当の額は、「受給できるはずだった失業保険」の6割から7割。受給できる残りの日数によって変わります。3分の2以上残っている場合は7割の支給となりますので、今回のケースのように認定を受けてから失業保険を一度も受給せず、すぐに手続きをすれば7割の支給となります。 失業保険の認定が下りると自分の「日当額」が分かるので、おおよその計算ができると思います。 ※例 日当額5,000円、残日数80日の場合 (5,000円×80)×0.7=280,000円 ざっくりですが、最低でも上記くらいの額は期待できます。ちなみに日当額は最後に働いていた会社の給与過去6か月から算出されます。 ちなみに下記のサイトで計算が出来ますので、手続きをすべて終えたら計算してみると良いでしょう。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1428974645
タイミングを間違えると受給できない
これも重要な事ですが、ハローワークに行く前に開業届を先に出してしまったり、事務所を借りるなどの「開業準備」とみられる事を先にしてしまうと失業保険の受給資格をもらえませんので気を付けましょう。 仕事を辞めたらまずはハローワークで失業保険の手続き これをしっかり覚えておいてください。
必要なモノと手順
再就職手当を受け取るための手順は下記の通り。
ちなみに③の説明会については2020年8月はコロナウイルスの感染予防の観点から省略されており、②の求職申込と同時に個別に実施しているようです。 また、各自治体やハローワークの職員によって細かいところの対応が変わる可能性がありますので、前述のように最初から開業の意思は明言せず、「失業保険の手続きもしつつ、就職するか開業するか迷っている」と職員に相談しておくと良いでしょう。 ⑥で開業の報告をした時点で、再就職手当の手続きに変わります。再就職手続きをもらえる条件もハローワークで教えてもらえますが、ざっくり言うと a.開業準備、収入が発生する仕事はまだしていないこと b.最低でも1年以上、事業を続けられること これらを照明する書類が必要になります。 aについては開業届を出した日にちがあまりにも前だと疑わしくなりますが、ハローワークに開業の意思を伝えた後であれば問題ないでしょう。 bについては、「1年以上仕事ができることの証明」になる書類。つまり、1年以上の期間の請負契約書が必要になります。少し大げさに聞こえますが、事前にクラウドワークスなどでクライアントとつながっているのなら、クライアントにお願いして署名と捺印をもらえるとベストです。 bで重要なのは、「契約の時点で1年以上の約束があるかどうか」なので、契約相手が法人名でなく個人名でも大丈夫。例えば親戚のPCやHP保守点検を業務契約として、先方同意の上で自作しても問題ありません。 請負契約書については下記のサイトを参考に作成するといいでしょう。
https://www.bizocean.jp/doc/howto/408/
しっかり準備でフリーランス生活を満喫【心が安定します】
この記事では、
◆個人事業主になるメリット
◆再就職手当の手続き方法
上記について解説してきました。 個人事業主になるメリット 社会的信用、再就職手当など脱サラするのであれば個人事業主になるのは必須の選択。サクッと済ませてしまいましょう。開業すると、やる気も出ます。 再就職手当の手続き方法 まずはハローワークで失業保険の手続き。その後「開業しようか迷っている」と話しておけば話が簡単に進みますのでおすすめです。